代表的な色合いのクリスタル(水晶)

日本では、水晶のことを一般にクリスタルと総称していますが、このクリスタルは、二酸化ケイ素という分子でできた結晶です。不思議なのは、このケイ素原子と酸素原子が結びつきながら結晶がどんどん成長して透明できれいな水晶になることです。
クリスタルの多くは、石英質の岩の上でいくつもの結晶が群生するように育っています。このような状態の原石はクラスターと呼ばれ、一般的に手にするような水晶は、このクラスターから分離されたものです。
結晶体の代表的な形は、六角柱状になっていますが、たいていの場合はこの六角柱の結晶体の片側にだけ錐状の部分がついていて、もう一方のでこぼこした部分で母岩とつながっています。
これが、天然クリスタルの基本的な形ですが、実際には結晶が成長していく過程においてさまざまな自然の力が作用するために、驚くほど多様な形態の結晶にな ります。しかも、成長過程で他の鉱物を取り込むこともあり、その形はさらに複雑になっていますが、そのため個々のクリスタルには他にない固有の輝きがある のです。
あまりに多種多様な姿を見せてくれるこれらのクリスタルの美しい輝きは、あたかも自然を飾る鉱物界の花のようです。

●クリアークリスタル(白水晶)

ふつう、クリスタルといえば、ほとんどの人はこのクリアースタイル(白水晶)のことを思い浮かべます。透明度の高いこの水晶は、見るものの魂を払いのけるような神秘さをもっていて、古くから神聖なものとして扱われてきました。

●アメジスト(紫水晶)

加工前の原石
加工前の原石、紫、ローズ、煙、黄水晶など

美しい紫色をしていて、光を当てるときらきら輝くアメジスト(紫水晶)はもっとも高価な水晶といわれ、ほとんどの場合、錐状にそそり立つ結晶が板状に並んだクラスターとして存在します。
この紫には、怒りを鎮め、神経のバランスをとる作用があるので、瞑想などに使用すると、心が落ち着くといわれます。

●ローズ・クオーツ(紅水晶)

やさしいピンク色に輝くローズ・クオーツの原石はほとんどの場合、塊状で産出します。六角柱状の原石はきわめて珍しく、ブラジルでごく少量しか産出しないため、きわめて高価なものとなっています。
ローズ・クオーツのような明るいピンク色は、つらい思いや悲しい思いなどのネガティブな思いを癒し、感情のバランスを整えて愛を育んでくれます。このため、ローズ・クオーツは、愛の石と呼ばれてきました。

●シトリン(黄水晶)

さまざまな水晶この水晶が放つ黄色の光線は、地球の生命を育む太陽のように、暖かい生命力にあふれ、また、傷ついたものを慰め、蘇生させるような輝きをもっています。

●スモーキー・クオーツ(茶水晶)

透 明感のあるクリスタルの結晶の中に煙が漂っているものから黒色のものまであります。このクリスタルの黒色には緑色や黄色が含まれていて、武道における黒帯 がより上段者を意味するように、非常に高貴な光を放っているように見えます。クリスタルパワーの世界では、茶水晶は最高にパワフルなものの一つとされ、生 存本能を活性化する働きがあると言われています。

(参考・『クリスタルの秘密』秋山清監修、コスモ21)

世界的にみて、ここ10年間の間に、透明度の高い大きな塊の水晶はなくなってきました。したがって、1寸玉や、1寸2分玉、天然水晶Aグレードは、山梨全体では10年前の20分の1から、100分の1になってきています。

ちなみに8ミリや10ミリ玉など、小さな水晶をつくる原石は、まだたくさんあります。